DREAM THEATER:"BLACK CLOUDS & SILVER LININGS"(2009)
ロードランナー・ジャパン (2009-06-24)
売り上げランキング: 95

自然体DTの魅力
これで10枚目
ドリームシアターの型
良くできてます☆
ありがとう通算10作目のオリジナル・アルバム。全6曲中4曲が10分超の楽曲で占められた大作だ。
ただし、その割には難解さや冗長さは少なく、聴きやすい作品に仕上げられており、コンポーザーとしてのバンドの力量が見事に表現されている。
苦言を呈するなら「これぞ!」の1曲がないことくらいだろうか?収録曲のクレジットを見ると、作詞がJ・ペトルーシとM・ポートノイで折半されている形になっているが、私としてはかつて"Learning To Live"や"Trial Of Tears"を手掛けたJ・マイアングの世界観を反映させた楽曲があれば完璧に感じたのかも…先に楽曲を仕上げてから歌詞という創作形態をとっているそうなので、今回はそれに見合う楽曲がなかったという事かもしれないけど。
Disc-2はカヴァー曲集で、これまた選曲、パフォーマンス共に楽しめる内容に仕上がっている。特にIRON MAIDENの6はオリジナル・ヴァージョンに匹敵する出来栄えだと思う。
DISC-1 ~BLACK CLOUDS & SILVER LININGS
1. A NIGHTMARE TO REMEMBER
(M:Petrucci,Portnoy,Rudess & Myung,L:John Petrucci) 16:10
J・ペトルーシの幼少時の実体験を基にした曲。DREAM THEATER流ブラック・メタルという趣で、ブラスト・ビートまで披露されている。後半のM・ポートノイのヴォーカル部分をダニ・フィルスあたりの声に差し替えて妄想すると楽しい。
2. A RITE OF PASSAGE
(M:Petrucci,Portnoy,Rudess & Myung,L:John Petrucci) 8:35
フリー・メイソン、秘密結社がテーマとされているらしい。ミドル・テンポのストレートな曲調だ。
3. WITHER(John Petrucci) 5:25
曲作りという作業の生みの苦しみを託した曲。メロディアスな曲調が印象的。
4. THE SHATTERED FORTRESS
(M:Petrucci,Portnoy,Rudess & Myung,L:Mike Portnoy) 12:49
ここ数枚のアルバムでM・ポートノイが手掛けてきたアルコール依存症の克服をテーマにしてきた楽曲シリーズの最終章。過去の楽曲のリフ、メロディを持ち込んで、ライヴでのメドレーのように仕上げられている。前の曲と共に、アルバム全体の雰囲気からとっつきにくさを抑える役割を担っている気がする。
5. THE BEST OF TIMES
(M:Petrucci,Portnoy,Rudess & Myung,L:Mike Portnoy) 13:07
M・ポートノイが亡くなった父親に捧げた楽曲。イントロの悲劇的なパートから開放的なメロディへと、劇的に展開する構成が印象的。
6. THE COUNT OF TUSCANY
(M:Petrucci,Portnoy,Rudess & Myung,L:John Petrucci) 19:16
最もプログレッシヴ・ハード・ロック的な楽曲がこれかなぁ…1もそうだけれど、様々なパートがあって繰り返して聴くなり、ライヴで見聴きする事で、印象が変わりそうな感じ。
DISC-2 ~UNCOVERED 2008/2009
1. STARGAZER
(M:R.Blackmore,R.James Dio,L:R.James Dio) 8:10
RAINBOWのカヴァー。多分、M・ポートノイがC・パウエルのドラミングを披露したかったのでは?ギター・ソロのエンディング部などは、原曲の表現力に著しく劣る気がする。
2. TENEMENT FUNSTER(R.Taylor)
~FLICK OF THE WRIST(F.Mercury)
~LILY OF THE VALLEY(F.Mercury) 8:17
QUEENの"Sheer Heart Attack"収録のメドレー。珍しいチョイスだけれども、DREAM THEATERらしさを上手く出していると思う。
3. ODYSSEY(S.Morse) 7:59
DIXIE DREGSのカヴァーで殆どインスト。オリジナルを聴いた事はないけれど、イントロは'80年代KING CRIMSON風で、そこからRUSHっぽく展開している。
4. TAKE YOUR FINGERS FROM MY HAIR(R.Jackson) 8:18
これまた、自分は原曲を未聴だが、ZEBRAのカヴァー。DREAM THEATERらしさがよく出ている…オリジナルを聴いてみたいな。
5. LARKS TONGUES IN ASPIC PT.2(R.Flipp) 6:30
KING CRIMSONのカヴァー。DTのアルバム"Train Of Thought"収録のインスト"Stream Of Consciousness"に影響を及ぼした楽曲の一つと自分は思っている。原曲にある焼け付く太陽のような音の質感は少なく、より洗練された印象。
6. TO TAME A LAND(S.Harris) 7:15
IRON MAIDENのカヴァー。見事にはまっている。
DISC-3 ~BLACK CLOUDS & SILVER LINING(INSTRUMENTAL MIXES)
1. A NIGHTMARE TO REMEMBER 16:10
2. A RITE OF PASSAGE 8:35
3. WITHER 5:25
4. THE SHATTERED FORTRESS 12:49
5. THE BEST OF TIMES 13:07
6. THE COUNT OF TUSCANY 19:16
Produced By Mike Portnoy & John Petrucci
Recorded & Mixed By Paul Northfield
James Labrie:Vocals
John Myung:Bass
John Petrucci:Guitar & Vocals
Mike Portnoy:Drems,Percussion & Vocals
Jordan Rudess:Keyboards & Continuum
↑DISC1-2"A RITE OF PASSAGE"のみビデオ・クリップ(ソロ・パートはエディットされている)で、残る収録曲は音源だけですが、カヴァー曲まで含めて、まとめてみました。10分超の曲は全て2つに分かれています。

