MEAT LOAF:"BAT OUT OF HELL Ⅲ~THE MONSTER IS LOOSE"(2007)
ユニバーサルインターナショナル (2007/02/28)
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至福のロックオペラ
実は日本人は好きかもJ・スタインマンの関与は大幅に減退したが、作品のクォリティは"BAT OUT OF HELL"の名を冠するに値する大傑作だ。とにかく楽曲の全てが素晴らしいのだ。
前2作は作曲者のスタインマンが元来ピアノ奏者であるということもあってか、楽曲の焦点がヴォーカルとピアノにばかり向けられていた感があったが、今回はデズモンド・チャイルドがそれこそドラム・フィルに至るまで、フックを持たせられるようにアレンジを施したような印象を受ける。
また、オープニング曲にしても、これまでは華麗でドラマチックな音世界が冒頭から迫ってきたが、今回はパワフルにロックしていると感じた。実際、全ての曲にドラムが入っており、全14曲、7のみ次の曲のイントロを担っているものの、他はそれぞれが独立して聴かせどころを作っている。
もちろん劇的な音世界も健在で、2をはじめ、サビの歌メロからして感動的で、涙が出そうになる。
参加ミュージシャンは多すぎて、全てを挙げる気も起こらないが、4のイントロを聴いた瞬間にわかるブライアン・メイが際立っている。6のスティーヴ・ヴァイもわかる人はわかるんじゃないかな。私はソロよりもリフで気が付いた。
限定盤のDVDにはメイキング映像と4のビデオ・クリップなどを収録しているが、メイキング映像はあくまで
プロモーション用という内容で大したもんじゃなかった。シリーズⅠの特典DVDほどの中身の濃さはないね。
1. THE MONSTER IS LOOSE (D.Child,N.Sixx,John5) 7:12
モトリー・クルーのN・シックス、元マリリン・マンソンのJ・5がクレジットされている通り、ヘヴィな印象が強い。中盤以降、劇的に曲が展開する。
2. BLIND AS A BAT (J.Michael,D.Child) 5:51
もの哀しいピアノではじまる曲。力強いヴォーカルが素晴らしく感動的。
3. IT'S ALL COMING BACK TO ME NOW (J.Steinman) 6:05
かつて、セリーヌ・ディオンも歌っていた。ここではノルウェーの女性シンガー、マリオン・レイヴンとのデュエットに仕上げられている。いかにもミート・ローフなドラマチック・バラード。
4. BAD FOR GOOD (J.Steinman) 7:33
'81年のスタインマンのソロ・アルバムのタイトル曲。ブライアン・メイが参加しているからというわけでもないだろうが、クイーン的に聴こえる。曲全体からポジティヴなムードが感じられるからかな。
5. CRY OVER ME (D.Warren) 4:40
バラードを中心とするヒット・メイカー、ダイアン・ウォーレン作。やはりヴォーカルの力強さが感動的。
6. IN THE LAND OF THE PIG,THE BUTCHER IS KING (J.Steinman) 5:38
スティーヴ・ヴァイをフィーチャーしたハード・ロック。アルバム中、最もアップ・テンポな曲だ。ヴァイのギターはアルカトラス時代を思い出させる。
7. MONSTRO (D.Child,H.Knight/E.Casals) 1:39
オペラチックな小品。
8. ALIVE (D.Child,J.Michael,A.Remanda,H.Knight) 4:22
この曲もポジティヴさと力強さの共存した佳曲だ。デスモンド・チャイルドとミートローフのコラボだからこそ生まれた名曲だろう。
9. IF GOD COULD TALK (D.Child,M.Frederiksen) 3:46
コンパクトにまとまったバラード。スタインマンの手に掛かったら5割り増しの長さの曲になっただろうね。
10. IF IT AIN'T BROKE BREAK IT (J.Steinman) 4:50
ホーン・セクションが導入されたファンキーな曲。アルバム全体の流れの中でも、良いアクセントになっている。
11. WHAT ABAOUT LOVE (D.Child,M.Frederiksen,R.Irwin,J.Gregory) 6:03
イントロのギター、U2かと思ったけど…。アルバム後半のハイライトというべき、素晴らしい曲。
12. SEIZE THE NIGHT (J.Steinman) 9:46
児童合唱団によるクワイアをフィーチャーしたドラマチックな大作。これでもかと盛り上げる展開はさすがジム・スタインマン。
13. THE FUTURE AIN'T WHAT IT USED TO BE (J.Steinman) 7:54
映画「ドリーム・ガールズ」にも出演したジェニファー・ハドソンとのデュエットだが、バラードというより、オペラ、ミュージカル風の曲。
14. CRY TO HEAVEN (J.Steinman) 2:22
2分強の小品だが、締めくくりに相応しいヴォーカルが見事。ハーブをはじめとするオーケストレーションが美しい。
Produced By Desmond Child


