JUDAS PRIEST:"NOSTRADAMUS"(2008)
SMJ(SME)(M) (2008-06-25)
売り上げランキング: 2805

最後まで聴けない・・・
コンセプトアルバムとして秀逸
重厚なメタルオペラ
The Original Follows The Followers :
歴史かな?初のトータル・コンセプト作品。しかも二枚組で約100分、曲間なしというとんでもないうヴォリュームを誇っている。賛否を呼ぶ作品内容はいつもの事ではあるが…着メロ、iPod全盛の時代に随分と大胆な事をしたもんだな、という印象だ。
セルフ・プロデュースと知ったときは嫌な予感がしたが、それは杞憂だった。各楽器、バランスが取れた音作りが成されている。むしろ、ベースなんかは、これまでになく、しっかり聴こえるくらい。
前作はスコット・トラヴィスのドラムがツーバス連打のワンパターンばっかりで、うんざりしたけれど、今回は楽曲がミドル・テンポ主体で、よりヴォーカルが焦点に据えられている。"Painkiller"のようなアグレッシヴな作品を期待しているリスナーには評判が悪いだろうが、自分はこれで満足している。
ドン・エイリーの参加によるキーボード、ストリングスが前面に出た音作りには、シンフォニック、ゴシック・メタルの影響もあるのかもしれないが、これまでのJUDAS PRIESTではみられない試みで、そこにプリーストならではの要素、強力なヴォーカル、ツイン・ギターを乗せる事によって、彼らにしか作り得ない作品に仕上げられている。ヴォーカル、ギターの情感豊かなプレイは流石という他ない。
ストリングスやキーボードの導入にばかり、耳が行ってしまうが、これまでのJUDAS PRIESTでは聴かれなかった試みもリズムやメロディに盛り込まれている。いずれも革新的なことをやっているわけではないが、なかなか興味深い。
PAINKILLERから18年、ロブ・ハルフォードもさすがにハイトーン・ヴォーカルは衰えたが、中音域中心に見事な歌唱を聴かせている。壮大なクワイヤや女性とのデュエットを安易に導入していない点は流石で、ある程度の線引きは心得ていたのだろう。ライヴでの演奏も視野に入れて計算されて作られていると思う。
重厚な作品だが、イントロの小品を全部抜いて曲順を入れ替えたり、1曲だけ抜き出して、印象が変わるのか?など、色々試して遊んでみたい気もする。
DISC-1
1. DAWN OF CREATION 2:31
・キーボードとストリングスによるイントロ
2. PROPHECY 5:26
・ミドルテンポ。ギターソロはなかなか。
3. AWAKENING 0:52
・ギターシンセとヴォーカルによるイントロ
4. REVERATIONS 7:05 ←黒矢オススメ
・ミドルテンポ。ベースの音がよく聞こえるのは珍しいかも。アコースティックギターで中近東風のメロディも導入しており、実験的な曲。RAGEっぽい気もするが。ツイン・ギターのソロはいかにもJUDAS PRIESTらしい。
5. THE FOUR HORSEMEN 1:35
・ストリングス、ギター、ヴォーカルによるイントロ。ヴォーカル・パートが凝っていて、クワイアも使われている。
6. WAR 5:04
・マーチ風の力強いリズムを導入している。序盤、ギターは控えめで、ストリングスやSEが最も前面に出ている曲だが、曲後半にいたってストリングスの役目をギターが引き継いでいる。
7. SANDS OF TIME 2:36
・ちょっと冗長なイントロ。
8. PESTILENCE AND PLAGUE 5:08 ←黒矢オススメ
・ミドルテンポだが、プリーストらしい劇的なメロディ展開と、力強さに巧みにストリングスを絡めている。
9. DEATH 7:33
・スローでダーク、音数の少ないリフはBLACK SABBATHを思わせる。ギターソロはプリーストらしいツイン・ギターを生かしている。
10. PEACE 2:21
・ヴォーカル、ギター、ストリングスによるイントロ。
11. CONQUEST 4:42
・ミドルテンポ。リフでギターがメロディアスなフレーズを弾いているが、全体にヴォーカル主体な印象。
12. LOST LOVE 4:28
・バラードだが、ギターの出番は少なく、ドラムもなし。ヴォーカルとピアノ、ストリングスで聴かせている。ギター・ソロの音色がQUEENぽい。
13. PERSECUTION 6:34 ←黒矢オススメ
・DISC-1中、最もハードな曲で、ツイン・ギターのソロもばっちりフィーチャーしてある。
DISC-2
1. SOLITUDE 1:22
・ピアノとストリングスによるイントロ。
2. EXILED 6:32
・ジューダスらしいドラマチックなバラード。中間部はピアノとストリングスによるソロで、ギターは後半にわずかにソロがある程度。
3. ALONE 7:50 ←黒矢オススメ
・これまたスローかつドラマチックな曲で、こちらの方がギターの出番が多い。中間部のアコースティック・ギターのソロもなかなかたが、歌メロが秀逸。
4. SHADOWS IN THE FLAME 1:10
・アコースティック・ギター、ヴォーカル、それにベースをフィーチャーしたイントロ。
5. VISIONS 5:24
・前の曲を聴いた時はバラード3連発かと思った…地味ながらザクザク刻むギターリフもあるミドルテンポの曲。
6. HOPE 2:09
・神秘的な音色からヴォーカルが入るイントロ。
7. NEW BEGINNINGS 4:56
・開放的な雰囲気のバラードで、JUDAS PRIESTには珍しい曲調だ。
8. CALM BEFORE THE STORM 2:05
・ギター、ヴォーカルによるイントロの小品。
9. NOSTRADAMUS 6:43 ←黒矢オススメ
・スピーディーなアルバム・タイトル曲。ちょっとPAINKILLERっぽい。
10. FUTURE OF MANKIND 8:29 ←黒矢オススメ
・ラストはヘヴィでドラマチックな曲。
All Songs Written & Arranged By G.Tipton,R.Halford,K.K.Downing
Produced By G.Tipton & K.K.Downing
Rob Halford:Vocals
Glenn Tipton:Guitars & Synthesized Guitars
K.K. Downing:Guitars & Synthesized Guitars
Ian Hill:Bass Guitars
Scott Travis:Drums
Don Airey:Keyboards
Pete Whitfield:Real Strings
↓DISC-1-6. WARのビデオクリップです。CGばっかりでイマイチ。

