HELLOWEEN:"THE DARK RIDE"(2000)
Nuclear Blast America (2002/06/25)
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ちょっとキャッチー?ブックレットの装丁からして力が入っており、バンド内外の「やる気」を感じさせる。ところが、これが結果的にこのラインナップを崩壊させる事になる。
本作は非常に珍しい事に、メンバーの写真の他にロイ・Z、チャーリー・バウアファントの二人のプロデューサーの写真までもがブックレットに掲載されている。これはIRON MAIDENのように、制作陣が一つのチームとして機能したか、逆にアルバム制作に外部の干渉が過剰に関わっていた事を暗示させる。本作は残念ながら、後者であったようだ。メンバーのサンクス・リストを見ると、アンディ・デリスが「感謝すべき者などいない」と記しているのだが、これはブラック・ジョークではなかったということか…?
アルバム・タイトル通り、プロダクションがダークというか、「これが二人もプロデューサーを起用した結果かよ?」と思わせるこもったような音作りでガッカリさせられる。ただ、楽曲に関しては悪い印象はない。
ヴァイキーの手掛けた力強いスピード・チューン2、7、ウリ・カッシュによるキャッチーな3、ローランド・グラポウの書いた8分に及ぶアルバム・タイトル曲もドラマチックでカッコイイ。最も多くの楽曲を提供したアンディはボーナス・トラック13を加えると6曲を書いているが、スローな6、11、ミドル・テンポの9といったあたりが印象的に仕上がっている。
問題はこれらの収録曲のチョイスについて、マネージメントが中立的な立場にある人物として、プロデューサーの一人であるロイ・Zに委ねた事で、スタジオ内が険悪なものになった事である。特にR・グラポウが書いたヘヴィ&ダークな4を収録する事にヴァイキーは不満を抱き、グラポウはよりヘヴィ&ダークな方向にバンドサウンドをシフトすべきと主張、収録曲を決めたロイ・Zと共にヴァイキーと対立したらしい。
こうした険悪なムードを引きずったまま、バンドはツアーに入ったものの、アルバムのヘヴィな新生面は高い評価を得る事はなかった。結局、ツアー終了後、ヴァイキーはバンドの音楽性の改革論者であるグラポウとウリを解雇するという非常手段を決断する事になる。
こうしたバンド内部の空気を想像しながら聴いても、なかなか興味深い作品だと思う。それも楽曲が優れている故なんだよね…
1. BEYOND THE PORTAL (Deris) 0:45
2. ALL OVER THE NATION (Weikath) 4:54
3. MR.TORTURE (Kusch) 3:27
4. ESCALATION 666 (Grapow) 4:24
5. MIRROR,MIRROR (Deris) 3:42
6. IF I COULD FLY (Deris) 4:08
7. SALVASION (Weikath) 5:42
8. THE DEPARTED(SUN IS GOING DOWN) (Kusch) 4:36
9. I LIVE FOR YOUR PAIN (Deris) 3:59
10. WE DAMN THE NIGHT (Deris) 4:06
11. IMMORTAL (Deris) 4:04
12. THE DARK RIDE (Grapow) 8:48
↓JAPANESE BONUS TRACKS
13. THE MADNESS OF THE CROUDS (Deris) 4:12
Produced & Engineered By Roy Z & Charlie Bauerfeind
Michael Weikath:Guitar
Marcus Grosskopf:Bass
Roland Grapow:Guitar & Vocals
Andi Deris:Vocals
Uli Kusch:Drums
Left To Right;
Roy Z & Charlie Bauerfeind
Jorn Ellerbrock:Keyboards

