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DREAM THEATER:"SYSTEMATIC CHAOS"(2007)

Systematic Chaos
Systematic Chaos
posted with amazlet on 07.06.12
Dream Theater
Roadrunner Records (2007/06/05)
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一聴して良し悪しを断じる事のできない通算9作目。良く言えば聴き込み甲斐がある。悪く言えば、歌メロにしろリフにしろ、印象が薄い。ソロパートは相変わらずスリリングだけど。そういう意味では、前作よりもそれ以前の作風に近い。

このバンドはインスト・パートの熱の入れように反して、歌にはホント、無頓着だと思う。きちんと音程の取れるシンガーにメロディをなぞらせとけば良いという位にしか考えていないのではないか。

アルバムの構成は約25分の大作を分割してオープニング1とエンディング8に配し、その間に6曲の独立した楽曲を並べてある。音を聴いた感じだと1と8、2~7でそれぞれ1枚の作品として考えられているような気がしたけど。ブックレットや歌詞カードを読めば、更にいろいろと考えさせられるのだろう。

後、苦言を呈するとするなら、プロダクションかな。前作、前々作より向上しているとは思うが、いい加減、セルフ・プロデュースは止めた方が良いのではないか。
近年、デス/ブラック系のメタルでも、音がしっかり分離されて奥行きのあるサウンド処理が施されているのに、選りにも選ってドリーム・シアターの新作の音質がこの体たらくとは…プレイのみに執着するギター・ヒーローもののように聴こえてしまうんだよね。

…などと否定的なコメントばかり書いてるかもしれないが、インストパートに関してはフックのあるパートを各所に配してあり、なかなか飽きの来ない作品には仕上がっているとも思う。

最後に各曲の印象を…今後変わるかもしれないけど。

1. IN THE PRESENCE OF ENEMIES-PARTⅠ (L:J.Petrucci) 9:00
 序盤のインスト・パートでスリリングなアンサンブル、叙情的なギター・ソロを聴かせる。ちょっとE,L&Pっぽい。8もそうなんだけど、キーボードの音色がムーグ・シンセを思い出させる。ヴォーカルが入ってからの部分はミッド・テンポでインパクト弱し。エンディングも唐突。

2. FORSAKEN (L:J.Petrucci) 5:35
 ピアノのような音色によるキーボードの悲劇的なイントロが軸となったミッド・テンポの曲。

3. CONSTANT MOTION (L:M.Portnoy) 6:55
 イントロのギターのフレーズが前の曲の流れを経ているような気がする。曲はメタリックな印象が強い。ギター・ソロはU.K.…アラン・ホールズワース風だ。キーボード・ソロもフィーチャーされているが、音色自体、かなりアグレッシヴ。M・ポートノイのバッキング・ヴォーカルはいつも感じるけどイマイチだ。

4. THE DARK ETERNAL NIGHT (L:J.Petrucci) 8:53
 これもヘヴィ。ヴォーカルの出だしにエフェクトをかけてある。ソロはキーボードが引っ張ってる感じ。キーボードの音色が無機質でテクノっぽい。曲がフェードアウトで終わるのは珍しいかもしれない。

5. REPENTANCE (L:M.Portnoy) 10:43
 数作前から続いている、M・ポートノイのアルコール中毒から脱する過程を描いた曲。いきなりお馴染みのフレーズが出てくる。今回は曲調は穏やかでありながら不穏な感じ。ジェイムズの歌、ぺトルーシのエモーショナルなギター・ソロが良い。メロトロンのような音色が使われていて、雰囲気的にP・フロイドやK・クリムゾン、最近ならオーペスあたりに通じるものがある。

6. PROPHETS OF WAR (L:J.LaBrie) 6:00
 序盤はD・シアター流のテクノ、ダンス・ミュージックという趣で、本作でも最も実験的な作品かと思う。ただし、中盤以降はだれる。

7. THE MINISTRY OF LOST SOULS (L:J.Petrucci) 14:57
 アルバムのラストナンバーかと思わせる壮大な出だしの大作。イントロのペトルーシのギターによるフレーズが一つのテーマとして展開していく感じで、序盤ではゆったりしているものの、ソロ・パートから大きく展開。さほど激しいものでもないが。曲後半のギター・ソロが好き。この曲もエンディングはフェイドアウト。

8. IN THE PRESENCE OF ENEMIES-PARTⅡ (L:J.Petrucci) 16:38
 不穏な出だしからダークに展開して中盤、ミッド・テンポな中にシンガロング・パートが入っており、ライヴを意識した構成に仕上げてある。そこから、インストパートへ突入して大団円を迎える。後半はドリーム・シアターらしい展開だ。


All Songs Written By DREAM THEATER

Produced By John Petrucci & Mike Portnoy

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Left To Right;
James LaBrie:Vocals
Jordan Rudess:Keyboards & Continuum
John Myung:Bass
Mike Portnoy:Drums,Percussion & Vocals
John Petrucci:Guitar & Vocals

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