DEF LEPPARD:"Slang"(1996)
Mercury (1996/05/14)

SlangがあったからXがある。
不本意…
ぜんぜん失敗作ではない。これは完全なポップスアルバムの秀作発売当時、受けた印象としては「未発表曲集、ベスト盤で一区切りつけての心機一転の作品がこんな内容かよ?」という…ガッカリ感が強かったなぁ。時が経って聴き返してみるに、DEF LEPPARDらしくはないものの、ロック・アルバムとしては、そんなに悪い作品ではないか、とも思える。
THE BEATLES、LED ZEPPELINなど、偉大なブリティッシュ・ロック・バンドの多くはそのキャリアの中で、中近東、インドの音階を取り入れる事が見受けられるが、DEF LEPPARDも本作でそうした試みを行っている。2がその典型だね。この他、アルバム・タイトル曲3ではファンキーな要素を持ち込んでもいる。
ただし、全体としては当時のグランジ・ムーブメントの影響が見受けられるのも確か。サウンド・プロダクションがよりダイレクトと言うか、生々しい音作りに仕上げられている事や、得意のハーモニー・ヴォーカルも含めて、ヴォーカルのキーが下げられているあたりは、これまでのDEF LEPPARDらしからぬ路線で、音楽シーンの急激な流行の変化などの影響は彼らほどのバンドでも逃れられなかったようだ。
バラードの4なんかは過去の彼らのヒット曲と比較すると、サウンド処理の違いが如実に表れていて、興味深いと思う。ヴィヴィアン・キャンベルが手掛けた5がそうした流行を取り入れた楽曲では一番好きだ。
アルバムとして、私が苦手なのは後半9以降、ゆったりした楽曲が並ぶ構成で、これまでの彼らの作品に比して、音の色彩が画一的な点も相俟って、最後まで聴く前に飽きてしまうのが辛い。
ちなみに、私が持っているのは初回ボーナス・ディスク付きという奴で、ボーナス・ディスクのアコースティック・ライヴは選曲、内容ともに素晴らしい。
1. TRUTH?(Collen,Elliott,Savage,Campbell) 3:01
2. TURN TO DUST(Collen) 4:22
3. SLANG(Colle,Elliott) 2:37 ←黒矢オススメ
4. ALL I WANT IS EVERYTHING(Elliott) 5:20 ←黒矢オススメ
5. WORK IT OUT(Campbell) 4:50 ←黒矢オススメ
6. BREATHE A SIGH(Collen) 4:07
7. DELIVER ME(Collen,Elliott) 3:04
8. GIFT OF FLESH(Collen) 3:48
9. BLOOD RUNS COLD(Collen,Elliott) 4:26
10. WHERE DOES LOVE GO WHEN IT DIES(Elliott,Collen) 4:05
11. PEARL OF EUPHORIA(Elliott,Collen,Savage) 6:20
12. MOVE WITH ME SLOWLY(Collen) 6:18
BONUS DISC-ACOUSTIC IN SINGAPORE
1. ARMAGEDDON IT 4:16
2. TWO STEPS BEHIND 4:01
3. FROM THE INSIDE 3:28
4. ANIMAL 3:47
5. WHEN LOVE & HATE COLLIDE 4:18
6. POUR SOME SUGAR ON ME 4:08
Produced By Pete Woodroffe & DEF LEPPARD
Rick Allen:Drums & Percussion
Vivian Campbell:Electric & Acoustic Guitars,Dulcimer,Vocals
Phil Collen:Electric & Acoustic Guitars,Mandolin,Vocals
Joe Elliott:Lead Vocals
Rick Savage:Bass,Acoustic Guitars,Synth Bass,Vocals

