天正八年(1580)
主な出来事
1/17:播磨三木城が開城し、別所長治らが切腹する。
閏3/5:勅使が石山本願寺に派遣され、本願寺顕如が織田信長との和睦を受諾する。(「戦争の日本史13」)
4/9:石山本願寺顕如が大坂を退去する。子の教如は退去を拒否し、籠城を続ける。
5月:羽柴長秀(秀長)が但馬国を平定し、因幡に侵攻、鳥取城を包囲する。
6月:
・羽柴秀吉、長秀と合流して鳥取城を攻略する。城主、山名豊国は降伏して赦される。(「戦争の日本史12」)
・土佐の長宗我部元親が弟香曽我部親泰を安土城の織田信長の元に派遣し、阿波岩倉城の攻略などを報告する。
7月:能登七尾城が開城し、織田軍が能登を制圧する。
8月:織田信長、家臣の林秀貞、安藤守就、丹羽氏勝らを追放処分とする。
8/2:石山本願寺教如が大坂を退去する。その後、本願寺が炎上する。
8/15:織田信長が石山本願寺の焼け跡に入り、検分を行う。その後、家老の佐久間信盛を追放する。
9/21:山名家臣森下道誉、中村春続が毛利氏に通じ、主君山名豊国を鳥取城から追放する。山名豊国は城を落ち延びて羽柴秀吉を頼る。
生誕
振姫(徳川家康三女、蒲生秀行~浅野長晟室)
松平福松丸(徳川家康四男、後の忠吉)
死没
新発田長敦(43:上杉家臣)
1/5:北畠具房(33)
1/17:
別所長治(?:播磨三木城主)
別所友之(?:長治の弟)
別所吉親(?:長治の叔父)
4月:田北紹鉄(?:大友家臣)
5月:宇野政頼(?:播磨長水城主)
5/21:山名祐豊(70:但馬守護)
6/26:安田顕元(?:上杉家臣)
10月:田原親貫(?:大友家臣)
10/15:林秀貞(?:織田家臣)
備考・その他
・越中弓庄城の土肥政繁が織田信長に降伏する。
1月:
・毛利軍が美作鹿田、備前加茂方面を放火する。(「戦争の日本史12」)
・阿波国人一宮成祐が土佐長宗我部氏の支援を得て一宮城を回復する。
・常陸の土岐治英と岡見治広が、多賀谷重経の谷田部城を攻略する。(「戦争と日本史10」)
1/6:羽柴秀吉が播磨三木城の宮の上砦を占拠し、本城への総攻撃を行う。(「戦争の日本史13」)
1/10:吉田兼和が、禁裏参賀の帰途、村井貞勝を訪ね、銭百疋を贈る。(「信長の天下所司代~筆頭吏僚 村井貞勝」)
1/15:
・三木城の別所長治が羽柴秀吉に降伏を申し入れる。
・本願寺坊官の下間頼廉が、諸国の末寺に一ヶ寺に一人の鉄砲を装備した番衆の派遣を要請する。
1/20:村井貞勝が、安土城に下向する。(「信長の天下所司代~筆頭吏僚 村井貞勝」)
1/28:吉田兼和が、村井貞勝を訪ねる。(「信長の天下所司代~筆頭吏僚 村井貞勝」)
2月:
・上杉景勝が、柏崎代官の広居忠家と岩井房能に掟書を発する。(「上杉景勝のすべて」)
・立花勢が筑後早良郡鳥飼の砦を攻略する。(「雑兵たちの戦場」)
2/8:吉田兼和が、村井貞勝を訪ねる。(「信長の天下所司代~筆頭吏僚 村井貞勝」)
2/17:徳川家康が岡崎城を訪ねる。(尾張・織田一族)
2/20:五徳姫が岡崎城を出て織田家に帰される。(尾張・織田一族)
2/26:織田信長が、村井貞勝に京都の座所を本能寺に造営するように命じる。(「信長の天下所司代~筆頭吏僚 村井貞勝」)
2/28::吉田兼和が、村井貞勝を訪ねる。その席で貞勝が、今川了俊の書を読むことを兼和に所望する。(「信長の天下所司代~筆頭吏僚 村井貞勝」)
3月:
・上杉景勝、越後三佐嶋郷に翌年までの諸役免除を触れる。
・織田信長が石山本願寺に和睦の条件を提示する。
・北條氏政が徳川家康と連携して伊豆に出陣して武田勢と交戦する。駿河湾で北條水軍が武田水軍に敗れる。
・佐竹義重による甲斐の武田勝頼と織田信長の講和画策が露見する。
3/2:里村紹巴宅にて連歌会が催され、村井貞勝が列席する。(「信長の天下所司代~筆頭吏僚 村井貞勝」)
3/9:北條氏政の使者、笠原康明と氏照の使者、間宮綱信が上洛する。
3/10:瀧川一益の取次ぎで、北條氏の使者が京都本能寺にて織田信長と対面する。
3/13:北條氏の使者が村井貞勝を訪ねる。貞勝は吉田兼和に案内役を依頼し、二条御所を見物させる。(「信長の天下所司代~筆頭吏僚 村井貞勝」)
3/17:村井貞勝が、吉田兼和に本能寺の織田信長邸造営の件について語る。(「信長の天下所司代~筆頭吏僚 村井貞勝」)
閏3月:
・織田家臣池田恒興が摂津花隈城を攻略し、荒木村重は安芸に逃亡する。
・大友家臣田北紹鉄が主君に反し、熊牟礼城に挙兵する。
閏3/2:織田信長が本願寺に対し、和睦実現の後、加賀国を本願寺に返還する用意がある意向を伝える。(「戦争と日本史14」)
閏3/5:
・本願寺坊官下間頼廉、頼龍、仲之が織田信長との和睦を受諾する起請文と、これを誓約する本願寺顕如、教如親子の添状が勅使庭田重保、勧修寺晴豊に提出される。
・吉田兼和が、多武峰を経て村井貞勝を訪ねる。(「信長の天下所司代~筆頭吏僚 村井貞勝」)
閏3/6:村井貞勝が、吉田社に使者を遣わし、松一本を所望する。(「信長の天下所司代~筆頭吏僚 村井貞勝」)
閏3/9:柴田勝家が加賀野々市砦を攻略する。
閏3/11:織田信長が石山本願寺を包囲する諸軍に停戦を命じる。
閏3/13:本願寺教如が織田信長との和睦を拒否し、大坂を守る旨、紀伊門徒に呼びかける。
閏3/20:本願寺顕如が紀伊門徒に対し、教如に同調しないように要請する。
閏3/30:織田信長が長連龍に黒印状を送り、加賀討伐の成功を賞賛する。
4月:
・越中の神保長住より織田信長に駿馬が贈られる。
・羽柴秀吉が播磨長水城を包囲する。(「戦争の日本史13」)
・羽柴長秀(秀長)が但馬国を平定する。
・毛利輝元、小早川隆景が宇喜多方備前虎倉城に侵攻するも、大敗して撤退する。
・大友軍が熊牟礼城を攻略し、田北紹鉄を討つ。
・豊前宇佐宮の有力社人が大友氏に反旗を翻す。
・本願寺顕如が勅使に対し、七月中旬までに教如らを大坂から退去させ、もし退去しないなら、本願寺として、教如を許容しない事、雑賀衆が教如に加勢する事を阻止する旨、誓約する。
・この頃までに里見義頼が安房、西上総を制圧し、先代義弘の後継者の地位を確立する。(「戦争と日本史10」)
4/1:本願寺顕如が加賀門徒の鈴木出羽守に織田信長との和睦を報じ、停戦に応じるように指示する。
4/2:本願寺教如が加賀門徒に対して大坂籠城の継続を報じ、これに尽力するよう求める。
4/3:村井貞勝が、禁裏から懸袋の薫香を賜る。(「信長の天下所司代~筆頭吏僚 村井貞勝」)
4/5:吉田兼和が、村井貞勝を訪ね、猪熊の地子の問題に決着がついた件について、銭五百疋を貞勝に贈る。(「信長の天下所司代~筆頭吏僚 村井貞勝」)
4/7:足利義昭が毛利輝元、小早川隆景に石山本願寺に立て籠もる教如を支援するよう、御内書を発する。
4/10:石山本願寺顕如が紀伊雑賀、鷺森に入る。
4/22:上杉景勝、栃尾城を攻略する。
4/24:織田信長、伊庭山に鷹狩りに出かけた際、山上で丹羽氏勝の家臣が作業中で大石が落下、激怒した信長は現場責任者の一人を手討にする。(「信長と消えた家臣たち」)
5月:
・播磨長水城主宇野政頼、秀吉軍に播磨千種で追い詰められ、自害して果てる。
・島津氏が肥後相良氏の朴河原城を攻略する。
5/20:本願寺教如が足利義昭に書を送り、毛利輝元に加勢を命じた件について謝辞を述べる。
5/21:羽柴秀吉が因幡鳥取城を攻略する。
夏:吉川元春が伯耆南条氏の羽衣石城を攻撃するも、攻略はならず。
6月:上総小田喜城の正木憲時が里見義頼に叛する。
6/1:
・村井貞勝が、鳥居小路経孝に対して鞍馬寺別当職を青蓮院門跡に安堵した旨を報じる。(「信長の天下所司代~筆頭吏僚 村井貞勝」)
・勧修寺晴豊が、村井貞勝を訪ね、紅花の公事について相談する。(「信長の天下所司代~筆頭吏僚 村井貞勝」)
6/5:羽柴秀吉が播磨長水城を攻略する。城主宇野政頼は逃走する。
6/8:吉田兼和が、村井貞勝を訪ねる。(「信長の天下所司代~筆頭吏僚 村井貞勝」)
6/20:吉田兼和と日野輝資が、村井貞勝を訪ねる。(「信長の天下所司代~筆頭吏僚 村井貞勝」)
6/26:上杉家臣、安田能元、御館の乱の論功行賞に苦慮し、自害する。弟能元が跡を継ぐ。
6/29:吉田兼和が、村井貞勝を訪ねる。(「信長の天下所司代~筆頭吏僚 村井貞勝」)
7月:里見義頼が、上総興津城を攻撃する。
7/2:
・上杉景勝が、神尾親綱が立て籠もる三条城を攻略する。
・織田家臣池田恒興が、摂津花隈城を攻略する。
7/14:織田信長が上洛する。
7/17:
・上杉景勝、御館の乱の論功行賞で、樋口与六(直江兼続)に河海免除の船一艘を給する。
・織田信長が本願寺教如に起請文と和睦条件を提示する。
8月:
・上杉景勝が、槙村に百姓の還住を促す。
・織田家臣佐々成政が越中に侵攻する。
・本願寺顕如が加賀門徒に教如の大坂明け渡しを通達し、加賀の儀に関して、織田信長と交渉している旨を告げ、織田軍との交戦を制止する。
・里見義頼が、上総小田喜城を攻撃する。
8/6:武田勝頼、上杉景勝に書を送り、越後統一を祝す。(「上杉景勝~転換の時代を生き抜いた人生」)
8/16:織田信長が、本願寺顕如に絵画三幅一対を贈られた件について、答礼する。
9月:武田勝頼が下野小山、足利に出陣した佐竹義重らに呼応して上野に侵攻し、善城を攻略し、金山城の由良成繁、館林城の長尾顕景、小泉城の富岡重朝を攻撃して屈服させる。
10月:大友勢が鞍懸、安岐城を攻略し、田原親貫を討つ。
11月:
・柴田勝家が加賀一向一揆の首脳陣の首を安土に送る。
・織田信忠が西美濃の高木貞久の所領を安堵する。(尾張・織田一族)
12月:織田信長、近衛前久に鷹狩りで捕えた生きた鶴を贈る。前久は訪問した吉田兼見にもそれを見せる。互いに生きた鶴を初めて見たという。
12月末:宇喜多軍が美作祝山城を攻略する。城兵は桝形城、小田草城に移る。


