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10月15日の日記:LOUDPARK 11

LOUDPARK 11を見るため、朝から埼玉スーパーアリーナへ向かった。実は余り寝ていないのだが…しかも、天気は雨降りの上、武蔵野線も遅れ気味という、会場に着くまでにぐったり来そうな気分だ。

雨の中のLOUDPARKって初めてだと思うが…ただ、北与野の駅まで着いて判ったが、駅から会場の埼玉スーパーアリーナまでは、ほとんど傘なしで行けるようだ。というわけで10時過ぎに到着。

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ライヴ・レポートに関しては下に追記してあります。

終演後は池袋へ出て、自分と同じくメタル好きの友人達とお酒。なんと、今回、私の周囲の皆は誰一人LOUDPARKに行っていなかった。自分はKato-chan氏くらいは現地で会えるかも…くらいに思っていたのだが。要するに、ヘッドライナーのLIMP BIZKITを受け入れられなかったメタル・ファンの多くが、チケットを買っていないんだな。

で、皆にこの日に見たライヴを報告しつつ、宴は翌朝まで続いた…自分、昨晩からあまり寝てないのに。

"LOUDPARK 11"ライヴ・レポート


会場内には、傘の持込が禁止という事で、入り口周辺の柵にかけとくか、クロークに預けるようにとの呼びかけがあった。自分の場合、安物の色褪せたナイロン傘だし…という事でそのまま、手近の柵にかけておいた。ちなみに終演後に探してみたら、盗まれることなく置いてあって戻ってきた。

会場に入ると出演バンドの登場順を書いたカードが配られるのだが、印刷された内容と、当日実際に登場するバンドの順序が違う旨がアナウンスされていた。下の写真に撮影した会場の壁に記載されたものが、実際のタイム・テーブルだ。まぁ、ヘッドライナーのLIMP BIZKITとWHITESNAKEが入れ替わっていたら、驚いただろうけど序盤の4バンドの順序に多少の入れ替えがなされた程度で、そんなに驚くようなものでもなかった。

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とりあえず、グッズ売り場で買い物してから、クロークに荷物を預けてアリーナに入ろうと思っていたので、グッズ売り場の列に並んだが、これが予想通り1時間ほど並ぶ羽目になり、お陰でオープニング・アクトのANIMETAL USAを見ることは出来なかった。ま、余り見る気もなかったんだけどね…「巨人の星」や「宇宙戦艦ヤマト」の音が漏れ聴こえて来て、しっかりプレイされているようだという事は判ったけれど、ああいう企画モノは楽しめないし、受け入れられない性分なんだな。下は「宇宙戦艦ヤマト」のビデオ・クリップ。クリス・インペリテリが弾きまくっています。M・ヴェセーラも声は衰えないね。このメンツで普通に活動すればいいんじゃないの、とか思ったりして…

グッズはパンフレットとチャリティ商品で、未発表音源のダウンロードが出来る特典付きのWHITESNAKEのタオルを購入した。更に入場時に売りつけられたドリンクチケットをビールと交換してシシカバブをつまみに一杯やってからアリーナに下りた。このドリンクチケット、記念に取っておきたかったな…。

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ちなみに、これまでのLOUDPARKではメイン・ステージ二つが並んで設置されて、交互にバンドが出てきて演奏するというパターンだったが、今回は二つのステージがアリーナの両端に対面する形で設置されている。出てくるバンドのタイプも"ULTIMATE"ステージはコアなバンドで、"BIG ROCK"ステージにはどちらかというとメロディアスなハード・ロック、ロックンロール系に色分けされているように思えた。

恐らく、ステージ間をオーディエンスが往来する混乱を押さえるための工夫だったのだろうが、欠点を挙げるなら、アリーナに水分を補給できるBARなどの施設を置く場所がなかった事かな。取り合えず自分は"BIG ROCK"ステージよりのアリーナを移動しながら、この日一日を過ごした。

自分がアリーナに下りたときには、既にANIMETAL USAのライヴは終っていて、AUGUST BURNS REDが演奏していた。本国アメリカでは、チャートの上位に顔を出しているメタルコア・バンドだそうだ。ただ、演奏は安定しているものの、KILL SWITCH ENGAGEやUNEARTHら、同系のバンドに比して際立っている部分を見いだすことは自分には出来なかった。歌詞にメンバー全員が敬虔なクリスチャンである事から来た題材を取り上げているらしいので、英語圏ではそれが強みになっているのかもしれない。後はメンバーの出で立ちが、ちょっとね…見かけであれこれ言いたくないけれど、もう少しロック・ミュージシャンらしい格好をした方が良いと思った。ま、カジュアルな服装で轟音をぶちかますギャップが面白いという見方もあるだろうけど…下は"Meddler"のビデオ・クリップ。終始怒号で押しまくるヴォーカルにメロディックなギターが絡む…というとARCH ENEMYみたいだが、向いてるベクトルは全然違う。

続いて登場したのはSTRYPERだ。'80年代の「LAメタル」系バンドならではの洗練されたサウンド、ハーモニー・ヴォーカルといった特徴を持ったバンドで、当時、クリスチャン・バンドの先駆けとして、ステージから聖書を配ったりもしていた。

今回はそうした演出は行われなかったが、衣装はバンド名の如く黄色と黒のストライプをフィーチャーした姿で登場して、オールド・ファンを沸かせた。しかし、見た目以上に驚いたのが、彼らの演奏、ヴォーカル、ハーモニーの見事さである。マイケル・スウィートはBOSTONのツアー・メンバーに抜擢されただけあって、声量の衰えもなく、欧州のスピード・メタル勢に引けを取らない美麗なハイ・トーンを聴かせていた。要所で決めるツイン・ギターのソロもカッコいい。まぁ、ロバート・スウィートのドラムが当時と変わらず、横向きのドラム・キットに、演奏までドタバタした印象のままだったのには苦笑したけれど。

しかし"Soldiers Under Command"、"To Hell With The Devil"収録曲は久々に聴いたな。サビのメロディは憶えているが、その他のパートを、自分はかなり忘れている事にちょっとショックを受けた。お陰でバンドからの煽りにもイマイチ応えられず…。帰ったら聴き直してみよう。下はヒット曲"Calling On You"の'86年当時のビデオ・クリップ。このヴォーカル・ハーモニーを生で再現されたら、たまりませんわ。

ベテランSTRYPERで盛り上がったのに続いて、スウェーデン出身の男女混合で声質の異なる三人のヴォーカリストを擁することで話題になったAMARANTHEが出てきた。成る程、印象的な歌メロ(特に女声パート)が盛り沢山だ。ただ、演奏自体は安定しているものの、グロウル以外のヴォーカル・パートのミックスが少々不安定で、やたらとイヤー・モニターを気にする姿には、経験不足の観は否めなかった。

それにヴォーカル以外のメンバーはバック・バンドみたいな存在感の薄さで、HR/HMバンドという印象も自分には感じられなかったなぁ…というわけで、途中で座り込んで就寝タイム…下は"Hunger"のビデオ・クリップ。

…で、気がつくとKROKUSがプレイしていた。スイス出身のベテラン・バンドで、この日は「スイスのAC/DC」と賞された、パワフルでタテのりの楽曲を中心に演奏していたが、"Headhunter"のようなスピーディーな曲を演奏しなかったのが残念だった。特に若いファンには物足りなかったかもしれないけど…自分もメタルを聴き始めた頃は、速い曲以外にはあまり興味を持てなかったし。逆に速い曲を1曲でも演奏していれば、昨年のACCEPTのように、新しいファン層を獲得できたように思う。

とはいえ、携帯電話もインターネットもない'80年代、スイス出身ながら、米国でツアーを敢行して人気を博して来たバンドだけあって、演奏はそつなく安定している。ギタリストが来日出来なかったとかで、かつてのメンバーで、今回UNISONICの一員として参加しているマンディ・メイヤーがヘルプでギターを担当していたが、ASIAなどにも参加していただけあって、流石に上手い。

最後に演奏した曲は"Mighty Quinn"。この曲は同じスイス出身のバンドで、最近、交通事故でヴォーカリストのスティーヴ・リーを失ったGOTTHARDのカヴァーだ。マンディ・メイヤーも在籍していた事があったし、恐らく、スティーヴを悼んでの選曲だったのだろう。下は"Heatstroke"のビデオ・クリップ。30年前の映像か…未だにこれを続けているわけですな。

しばし、メロディック、グルーヴィーなバンドが続いたが、ここで、この日のラインナップで唯一の国産アーチストにして、スラッシュ系のUNITEDが登場してきた。ヴォーカリストがクウェート出身のKen-Shinに変わったそうで…この人の英語と日本語混ぜ合わせたMCがなかなか面白かった。

しかも、演奏は殺傷力抜群のキレのあるリフを畳み掛けつつ、随所にツイン・ギターのソロでメリハリをつけており、海外勢に全く引けをとっていない。アリーナ前方のオーディエンスの荒れ狂い方も凄かったなぁ。ウォール・オブ・デスとか作ってたし…この日のULTIMATEステージの前方に参加は出来ないわ。でも、あれを見ると「LOUDPARKに来たな」という気分にさせられるのも確かだ。下は"Fight Fear Kill"のビデオ・クリップ。凄い迫力だ。

この日のラインナップで、最も注目…というか、期待と不安の入り混じったバンドがUNISONICだろう。PINK CREAM 69のリズム隊にマンディ・メイヤーとカイ・ハンセンによるツイン・ギター、ヴォーカルはマイケル・キスクという豪華なメンバーだが、作品は未発売なので、誰も彼らの楽曲を知らない。そして長らくステージ上でのパフォーマンスを控えていたマイケル・キスクが、HELLOWEEN時代のようなヴォーカルをライヴで聴かせられるのか?などなど。しかし、結果的に自分らの後ろ向きな予想は全て覆させられた。

ワーグナーの「ワルキューレの行進」をイントロにスタートしたライヴは冒頭3曲が新曲だったが、頭2曲がマンディ・メイヤーの繊細なギター・プレイをフィーチャーしたハード・ロック、3曲目のバンド名をそのまま冠した曲は、恐らくカイ・ハンセンの手が加わっていると思われるノリの良い曲だった。そしてマイケル・キスクだが、見た目こそ、すっかりスキンヘッドとなってしまったものの、彼独特の親しみやすい歌メロに、伸びやかなハイ・トーン・ヴォイスは健在。ライヴでこれ程の出来栄えなら、スタジオ録音では更なる完成度の高さが予想されるわけで、デビュー作はとんでもない作品に仕上がるのではないだろうか?

更にHELLOWEEN時代の曲も"A Little Time"、"Future World"、"I Want Out"と3曲披露する大サービスぶりで、物凄い盛り上がり…当時からのファンで泣いた人もいたんじゃないかな?自分は感動して涙…というより、圧倒されて呆然としてしまったけれど。"A Little Time"の中間部ではJUDAS PRIESTの"Victim Of Changes"の後半部を挿入していて、あれは曲の中でも、特に高音が必要とされるパートなワケだが、「マイケル・キスク健在!」を天下に知らしめるに相応しい演出だったと思う。

自分としては、今回のLOUDPARKはUNISONICのパフォーマンスが見事であったというだけで大満足、この後はボーナス・トラックという気分だったね。

というわけで、下には何故かデモ音源が公開されているUNISONICの新曲で、この日は2曲目に演奏されていた"Souls Alive"。

UNISONICで盛り上がった後に登場してきたのはTRIVIUM。ARCH ENEMYのオープニング・アクトだった初来日時、「MOTORHEADがメタルコアやってるみたいだなぁ」と感じたのを良く憶えているが、最早、そのような域を突き破っており、バンド全体からオーラが漂ってるという印象で、UNISONICに喰われるどころか、更なる盛り上がりを見せていた。ルックスも良いしね。

前のLOUDPARKで見た時に、ドラムがこのバンドには合ってないような気がする、と思ったのだが、今回はそのドラムが代わっており、音もよりシャープでタイトになっていて、良くなったんじゃないかな。

サウンド面で、新作と前作の演奏に関しては問題なかったが、"The Crusade"以前の楽曲の演奏では音響がイマイチに聴こえたのが残念だったけれど、自分は新作含めた近年の楽曲を見たかったので、まぁ充分に楽しめたし、もっと見たかった。下は"Built To Fall"のスタジオ・ライヴ映像。

デビュー時には「このバンドが新世紀のブリティッシュロックを担う!」とまで思わせながら、ヴォーカルのJ・ホーキンスのドラッグ問題で、活動が暗礁に乗り上げていたTHE DARKNESSが、今年になって再結成を果たし、来日を果たした。このバンドは生で見るのは初めてだったのだが、やっぱりJ・ホーキンスのパフォーマンス、あの特異なファルセット・ヴォイスがライヴでどこまで再現されるのか、注目していたが、全然、レコード通りに歌えるのね。ビックリした。

そのジャスティンは、見た目が髭とタトゥーで大分変わっていた。今回は派手なステージ・セットや演出はなく、シンプルだったけれど(ジャスティンの衣装は派手というか、奇妙だった)、このバンドは曲が良いので、盛り上がらない方がおかしい。

曲のエンディングが、必ずジャスティンの疾走~ジャンプで終えるあたりは見事にAC/DCのアンガス・ヤングで、ステージが狭く見えたくらい、良く動いていた。確かにシンプルでダイナミックなリフを軸に楽曲を構成している点はAC/DCに共通しているから…ヴォーカルが全く違う方向性だけど、あれだけ動けて歌えるんだから凄いわ。

気になったのは選曲、曲順には余り気を使っていないのか、ただ並べて淡々と演奏している…という印象が強かった事かな。なんか、呆気なく終っちゃったなぁ…みたいな。そこは残念だったけれど、新作リリース後に単独公演で見てみたいバンドだね。下はデビュー作で、英国でバカ受けだった"I Believe In A Thing Called Love"。この下世話さはまさに英国、QUEENを思い出させるね。

今回のLOUDPARKは全体に演奏が安定しているバンドが揃っていて、例年と違って「これは酷いな…」と思わせるバンドがいなかった。そんな中でベストなパフォーマンスを披露したのは、今年は各ステージのヘッドライナー前に登場して来たARCH ENEMYだったと思う。選曲に関しては、新曲も違和感なく溶け込んでいたし、古い曲に関しては「あれが聴きたかった」とか、あったけれど、サウンドもパフォーマンスも今回は素晴らしく良かった。正直、1時間の演奏で満足出来ない域に達しているので、単独で再来日した際には、是非、また見に行きたいね。

アモット兄弟のギター・ソロを軽く披露する場面もあったけれど、退屈なものではなかったし…特に、クリストファー・アモットは見た目がマイケル・シェンカー化しているだけでなく、プレイ自体が最早、神がかって来ているような…正直、他のバンドで演奏する姿を見てみたい気がしたほどだった。

アンジェラも、いつも以上に吼えてたなぁ…ああいう歌い方にもコツがあるんだろうけれど、バンドのロゴがついた旗を振り回したりと凄い迫力だった。下は"Bloodstained Cross"のビデオ・クリップ。演奏場面中心のやたらカッコいいビデオです。

ステージ写真はWHITESNAKEだけを開演前、ARCH ENEMY終演直後に撮影しておいた。

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そして、BIG ROCKステージのヘッドライナーとしてWHITESNAKEが登場した。オープニングは前作の"Best Years"だった。ちょっと出だしは音のバランス悪かったと思ったけれど、続く"Give Me All Your Love"の頃には良好になっていた。

「ハイ!」「ゲンキデスカ?」など、日本語を交えつつのデイヴィッド・カヴァーデイルのMCは還暦に至っても、相変わらず下ネタだらけだった。声質が年相応にかすれて来ているのは確かだが、要所は押さえているので、気にはならなかった。

選曲は新作からの曲が予想以上にハマっていてカッコ良かった。新ドラマーのブライアン・ティッシーも上手かった。ドラム・ソロでは素手で叩く場面があって、そこはトミー・アルドリッジを思い出させたけれど、むしろサイモン・ライトとヴィニー・アピスを足して割ったみたいな印象を受けた。

ダグ・アルドリッチも素晴らしいギタリストに変貌していたなぁ…印象としては、WINGERなどで活躍しているレブ・ビーチの方が上手いんじゃないの?と思っていたが、実際に生で見るとダグはレス・ポールでとても良い音色を出していたし、ソロもレブより良かったね。

ただ、ギターとドラム・ソロを1時間ちょっとのセットに組み込んだのは、正直、退屈だった。デイヴィッドの咽喉を休ませる為でもあったのかもしれないが、アコースティック・セットを挟むとかしてくれた方が良かったと思う。自分はもう眠くなってしまって参ったわ。下は"Love Will Set You Free"のビデオ・クリップ。

WHITESNAKE終了後、結構なオーディエンスが帰宅モードに入ったようだったけれど、自分は最後まで見ることに。ただ、WHITESNAKEで睡魔に憑かれたので、最初は座り込んで見ていた。

多分、LIMP BIZKITのファンがこの日の彼らのショウに満足した割合を想像するに、WHITESNAKEのそれを上回っていたと思う。自分はラップ・メタルとかは、はっきり言って好きではないが、彼らのライヴは門外漢の自分が見ていてつまらないものではなかったし、ロックが好きなら誰でもノレる間口の広さもあった。自分も途中からは立ち上がって見ていた。

ラストの"Rollin"では、オーディエンスをステージに上げてプレイしていて随分盛り上がっていたなぁ。下は映画"Mission Impossible 2"にも使われた"Take A Look Around"。


…以上で、LOUDPARK11は終了!当初WHITESNAKEを抑えてLIMP BIZKITがヘッドライナーとして発表された際には「悪夢だ」と思ったけれど、実際に行くとそれなりに楽しめてしまいました。先にも触れたけれど、今年は音楽性の好みは別にして、パフォーマンスが酷いバンドは無かったのが良かった。

来年はまた昨年までの形式、2日開催にして、どちらか一方はヘッドライナーIRON MAIDENかBIG4でお願いします!!







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