10月3日の日記
メガデス"Cryptic Writings"、"Risk"、"The World Needs A Hero"、"The Systems Has Failed"、フェア・ウォーニング"Fair Warning"、"Rain Maker"を聴いた。
朝、7時前に実家を出発して、新潟県上越への小旅行に向かった。一応、1ヶ月ほど経た母親への誕生日プレゼントも兼ねているけれど、上越を選んだのは自分なりの目的がある。まずはまっしぐらに上越高田を目指した。
道中の天気はイマイチだったが、特に支障なく上越高田に到着、そのまま高田城址にある上越市立総合博物館に向かった。
実は今回、市内で豊臣秀吉の御所参内と後陽成天皇の聚楽第行幸図屏風が発見され、これが期間限定で展示されることになった。10/4までの展示期間を終えた後は専門家による内容の精査が入ると思われる。
そもそも聚楽第は、関白に任じられた豊臣秀吉が京都における自身の本拠として、築いた城郭だ。ところが、この城が機能した期間は10年ほどしかなく、文禄五年に秀吉の関白職を引き継いでいた豊臣秀次が失脚すると、聚楽第も破却されてしまった。
程なく秀吉も没した上、豊臣家もまた滅び、その後を引き継いだ徳川幕府は伏見城、二条城をもって京都の政庁としたことで、聚楽第はまさに「幻の城」になってしまったわけだ。
そのためか、聚楽第に関しては、史料も殆ど残されておらず、いくつかの屏風を通してしか、その姿を想像するしかない。そこに今回の発見である。
「これは見に行くしかないだろ!」
というわけではるばる上越までやって来たわけだが、驚くべき事に博物館の駐車場が並んでいる…各地からマニアが馳せ参じているらしい。博物館内部も30分待ちで立ち止まらずに見なさいと来た。阿修羅展みたいだ。
地方の博物館でこんな行列に出くわした記憶なんて殆どないが…奈良の「正倉院展」くらいかな?
しかし、この屏風は素晴らしい。輿に乗った秀吉や天皇の姿、表情は判らないが、沿道に居並ぶ諸大名の顔ぶれから、描かれた時期を推定できそうだ。脇道の庶民の姿は当時の風俗が表れている。聚楽第の天守も最上階に望楼が巡らされている他、四方の扉には鳥が飛翔する様子が描かれていたようだ。
主役の屏風絵については…これは重要文化財指定は必定でしょ。私は秀吉を追慕するというより、この盛儀に参加した大名の誰かが自らの晴れの舞台を残そうとしたのではないか、という印象を持った。
気になったのは、輿の中にあって姿の見えない秀吉の後に乗り物に担がれた人物だ。このころの豊臣政権のNo.2は秀吉の実弟秀長でも、徳川家康でもなく、織田信長の次男信雄が内大臣の地位にあって秀吉に次ぐ存在だった。どうもこの人物は織田信雄だと思うのだが…ちなみに信雄は行幸の二年後に失脚している。にも関わらず、信雄を描いたということは…?妄想、想像は尽きないな。


じっくり屏風を見たところで時間はお昼になった。昼食は黒ふねという和食屋へ行ってみた。3人とも海鮮丼を食べたが、さすが新潟、米も魚も旨い!いわゆる漬け丼タイプだが、この漬けダレが美味しいし、海苔やシソの風味も見事だった。店で使っている瓢箪型の焼酎の瓶を無料で配っていて、母が父親へのお土産にとゲットしていた。さすが、抜け目がない。
高田城は一度訪れたことがあるので、今回は散策しなかったが、城下に寺町として現在も63軒もの寺が残っていると知り、本堂が重要文化財で県内最大の寺院という浄興寺に行ってみた。
なるほど、高田の寺町は一般の住宅と寺が入り乱れてるわ…これ、観光用に整備したら良いとも思えたが…そんな中でも浄興寺は境内に数軒の塔頭寺院も擁している。その一つの苔蒸した玄関に近づくとカエルが二匹飛び出してきて、その内の一匹が私の手に飛び乗って来た。すかさず妹が記念撮影。
「このカエルは、なかなか人を見る目がある」
と言って苔の上に戻してやったが、もう一匹は必死で逃げ回っている。
「こいつは人を見る目がないな…」
追いかけるのは止めて境内を散策した。
さすがに県下最大というだけあって本堂がデカい…江戸期に造営され、重要文化財とのことだが、随分と保存、補修の手が入っているという印象だ。ガラス窓も付いてるし。屋根が杮葺ながら重厚な印象を与えるのが特徴かな。内部の装飾も豪華で、保存が行き届いている。

また、浄土真宗の開祖、親鸞の本廟もある。親鸞の廟所は本願寺にあるとばっかり思い込んでいたが…京都で亡くなったものの、遺骨の一部は関東にあった浄興寺に納められ、その後、戦乱などで移転を繰り返し、現在の上越に至ったという事のようだ。
本廟は江戸期以降の建築のようだが、豪華な装飾が施されている。宝物館には上杉謙信が奉納したという伝承の残る鐘があったが、年号などは刻まれていなかった。使い込まれていて古いものだとは思ったが…龍の彫刻があまり微細ではないのが、鋳造時期を推測する証左になるのだろうか?
受付では黒猫が飼われていた。よく懐いているというか、動じない猫だった。カメラは苦手だったみたい。

この日の観光はここで終了して、宿としたペンションへ。途中、妙高高原地ビールを購入した。その途中、妹に翌朝早くに帰らなければいけないことが発覚、明日はまず、駅に送らないといけないな。
赤倉温泉は露天でお湯は温めだったけど、いかにも体に良さそうな心地…露天風呂の岩が鍾乳石みたいに白く変形しているのが説得力抜群だ。滝のように降るお湯を直接浴びたら熱いの何の。

夕食はきのこ鍋。鶏肉のつみれが美味しかったなぁ…食後は部屋で地ビール飲みながら、映画「マジック・アワー」を見た。突っ込みどころ満載なのに面白い所は、さすが三谷幸喜だね。
























