IRON MAIDEN"MAIDEN ENGLAND"のLDを聴いた。映像も見ようと思っていたのだが、前にアンプを買ったとき、接続を間違えたらしく、映像端子用コードが短すぎてつながらない事が判明した次第。
今日はIRON MAIDENのライヴ、2時45分に海浜幕張駅集合との事で、昼過ぎに家を出た。池袋で乗り換えの際、昼食にロッテリアの絶品チーズバーガーを食べた。大きさは普通のハンバーガーより小ぶりだが、味は確かに良い。ソースは使っておらず、味つけは香辛料とチーズ、肉汁のみというシンプルなものだが、風味の良いチーズが使われている。
満足な気分で地下鉄に乗り換えたところで、ちびたさんとランデブーさん、その友人のE富士と出会った。更に新木場でJRに乗り換えるところで"Ochimusya-Tommy"氏とたまさぶろうさんに会い、電車に乗り込んだところでcozy-t氏に会う…そう頻繁に本数があるわけじゃないので、自然と集まっちゃうね。
海浜幕張駅には待ち合わせ時間の30分ほど前からフッチーさんが待っていたらしく、ほぼ時間ピッタリにkato-chan氏が到着して全員集合。会場のクロークやロッカーは帰りの混雑が嫌いなので、駅のロッカーで上着や荷物をしまって長袖Tシャツ1枚の臨戦態勢に。
グッズは今回は買わなかった。長袖Tシャツで良い柄だったら買おうと思っていたんだけど…ウォレットも売り切れていたし…。代わりといっては何だけど、会場内の看板を写真撮影した。
その後、売店でビールを買って皆で乾杯。自分はライヴ本編でトイレに行きたくなってはマズイので、それ以上は飲まなかったが、cozy-t氏やたまさぶろうさんはその後もかなり杯を重ねていたらしい。自分はビールを大量に飲むと腹が下るからなぁ…そういえばライヴの最中、漏らした奴がいたような…明らかに汗とは違う匂いが鼻を衝いたんだけど。
ライヴレポートについては後述。
ライヴ終了後、一人汗だくで彷徨っているとフッチーさんが声をかけてきた。ほとんど最前の位置で暴れていたそうだ。覚悟していたとはいえ、この寒さの中で駅まで汗だくのTシャツ1枚で歩くのは辛い。
打ち上げの飲み会を池袋でやろうと決め、電車内バラバラに散って席に座って足腰を休めた。日頃、バスや電車で座席に座る事はほとんどない私だが、さすがに4~5時間たちっぱなしであったのでちびたさん、E富士さんと並んで座って一休みしつつ、雑談に花を咲かせた。ふと、離れた場所に座る仲間に目をやると、流石に疲れたのかウトウトしている人もいる。中でもランデブーさんは隣の見知らぬ女性に寄りかかり気味で露骨に迷惑がられている。しかも、後で聞いた話だと前に立っていた男性は彼氏だったようで、カリカリしたオーラを放っていたらしい。
その様子を見ていたちびたさんが、
「竹山の奴、周りに迷惑かけてまずいよなぁ」
と一言、ランデブーさんの本名とは全然違うので、
「竹山?」
と聞き返すと
「最近、太ってきて似てきてません?カンニングの彼に」
と言われてツボに入って大爆笑。言われてみれば確かに似ているような…
「しかもアイツ、スーパーで知らないオバサンに間違えられて本当に『カンニングが買い物してる』とか言われたんですよ」
と面白エピソード炸裂でゲラゲラ笑いが止まらず。
その後の打ち上げ飲み会でもこのネタは止まらず、ランデブーさん、揚げ物を自ら次々注文して、本人も良く食べる事食べる事、終電間際まで大いに盛り上がった。
帰りは実家に先週来、車を止めていたので、立ち寄って一泊。帰るまでは酔っ払った気はしなかったが、パソコンを開くと俄かに酔いが廻ってきて視界グルグル…速やかに寝た。
IRON MAIDEN Live At MAKUHARI
整理番号が300番台後半と言う事で、かなり早めに入ってステージに向かって右側前方の位置を確保。ただし、連れの皆は後方に下がってビールを飲んだりしながら、リラックスして見ていたとの事。ただしフッチーさんは自分より前、ステージ右脇のお立ち台真下まで突撃したそうだ。
私の隣に割りと大柄な男性の方が何か雑誌を読んで待っていたが、分厚いジャンパーを着込んでカバンを背負って開演前から汗だくになっていた。「この人、もたないんじゃないか?」と思っていたのだが、暑さに耐え切れなくなったのだろう、ジャンパーを脱いだら、更にセーターを着込んでいた。ライヴの楽しみ方は人それぞれだと思うけど、スタンディングのライヴに慣れていない人がかなり前方にいたような気はした。終演後、床に相当な落し物が散らばっていたしね。
開演前はステージの全体が暗幕で覆われ、小さなドラムキットが置いてあった。オープニング・アクトのローレン・ハリス…スティーヴ・ハリスの娘さんのバンドのセットだ。聞いた話だとPOLICEもオープニングにスティングの息子さんのバンドが出演したらしい…そういうの、流行ってんのかね?
ローレン・ハリスは前回のIRON MAIDENの来日でもオープニングを務めていたけど、赤子の頃の写真を雑誌「BURRN!」で見たこともあるし、あの赤ん坊が…みたいな感じで見てしまう。見てくれは結構奇麗だよね。ただ、歌の方は…ギターがザック・ワイルドみたいなのは前回に見たときも思ったが、今回、ベースはニッキー・シックスみたいだという事がわかった。オープニングにUFOの"Natural Thing"のカヴァーを持ってきた事で、前よりは聴衆の興味を引いたとは思った。
音は凡そIRON MAIDENとは違うシンプルでキャッチーなロックンロールだけど、アヴリル・ラヴィーンなんかと比べると、明らかにメロディが弱い。全ての曲に言えたけど、コーラスはともかく、ヴァースがグダグダだ。POLICEを見に行ったランデブーさんの話だと、「スティングの息子のバンドよりは良かった」との事でした。
ローレン・ハリスの演奏が終わったのが5:30頃で、20分ほどの間を置いて、ライヴの開始を予告するUFOの名曲"Doctor Doctor"が鳴り響いた。ここで後ろから物凄い圧力がかかってきた。前後左右に押し流され、よく将棋倒しの事故にならなかったなというほどの大混乱、周囲には小柄な女性もいたけど、大丈夫だったのだろうか?イントロの"Churchill Speech"はほとんど耳に入らず、ウエストポーチが引っぺがされるんじゃないかというのが気になって仕方がない。ほどなくして問題ないと割り切ったが。
オープニングは数あるIRON MAIDENの作品中、随一のオープニング曲との誉れが高い'84年の"Powerslave"収録の"Aces High"だ。
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しかし、アリーナ前方は凄まじいカオス状態で音楽にとても集中できない。「こりゃたまらん」と後ろに下がろうと思ったとき、俄かに視界が開き、自分のすぐ目の前にスティーヴ・ハリスがバキバキとベースをかきむしりながら叫んでいる姿が目に入り「ここで撤退するのはもったいない」と若い兄ちゃんやラティーノ、駐留米国軍人さん達に負けずにこの場所を死守する事にした。軽装だったし、慣れると意外に過ごしやすい。まぁ、足は踏まれまくるし、時々小突かれもするが、それはもうお互い様と言う感じ。
ステージセットは基本的にエジプト風の文様が描かれたもので、背景部分は中央にアルバム"Powerslave"、両脇に"Somewhere In Time"と"Seventh Son Of A Seventh Son"に使用されたエディのイラストが描かれている。あと、間近で見上げて圧倒されたのがライティング。四段構えに鉄骨内に組み込まれたライトが曲ごとに自在に動いて演出役を担っている。しかも、各メンバーよく動いてオーディエンスを煽るわ、演奏も特にブルース・ディッキンソンのヴォーカルは素晴らしい出来で、これだけ巨大なステージセットに素晴らしいパフォーマンス、楽曲でオール・スタンディングとなれば、観客も熱狂するわ。


曲は同じく"Powerslave"収録の"2 Minutes To Midnight"へ。実は私はこの曲があまり好きではない。コーラスとか歌いやすいので、ライヴ向きだとは思うが、ギター・リフが好みではないというか、ありがちな気がするのだ。中間部でちょっとクールダウンして再び盛り上がるまでのギター・ソロは好きだけど。
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ここでちょっと間が空いて観客から凄まじい"MAIDEN"コールが湧き上がり、メンバー達があまりの反応の良さに目を丸くしていた。自分も既に汗だくだったが、この異常な盛り上がりはバンドにとって満足いくものかもしれないなぁ、と感じた。
実は開演前はデビューからもうじき30年に至るバンドがスタンディングの会場じゃ、オールド・ファンが来にくいだろうと批判的に考えていたのだが、新規の若いファンを取り込むにはこの方が絶対に良い。本人達は御年50歳前後に至っても未だにアクティヴなパフォーマンスを披露しているのに、座席指定の会場で腕組み、座り込みでまったりと鑑賞されるのはバンドにとっては全く不本意なはずだ。オール・スタンディングなら、まったりとしたい観客は後方で楽しめばよいし、若いファンは前方に突撃して暴れれば良い。自然に住み分けが出来る事になるし、バンドも手近の観客が盛り上がっていれば、やる気も増すだろうし。
続いて4作目のアルバム"Piece Of Mind"収録の"Revelations"へ。
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この曲は起伏のあるドラマチックな曲で序盤のミドル・テンポのパートではブルースが観客に"Hey!Hey!"コールで煽り、盛り上げる。中間部のギター・ソロ・パートではテンポがスピードアップするので、前方は再び暴動状態。ギター・ソロのキメの部分、ハーモニー・パートでは大合唱。そう、IRON MAIDENはギター・ソロのメロディを大合唱して盛り上がれる所が良いのだ。
ここでステージ後方のバックドロップがイギリス国旗を抱えたエディの姿に変わる。"The Trooper"だ。
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この曲はIRON MAIDENの楽曲では捻りの少ないストレートでかつ力強い曲なので、終始、アリーナ前方は騒乱状態でコーラスパートも大合唱。実際、キーの高い曲なので、観客の合唱は酷いもんだが(苦笑)。そんな中、自ら英国国旗を振りかざし、ステージを右へ左と駆け回りながら、観客を煽って、なおかつ音程をキープするブルース・ディッキンソンの歌唱力は凄まじいと言うか、異常。あれで50歳ってオカシイよ。
ステージ後方のバックドロップが再びエジプト調で、エディの姿の見えないものに変わり、曲は"Somewhere In Time"収録の"Wasted Years"へ。
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シンセ・ギターを導入した曲で当時、物議を呼んだ曲だったが、私はスペイシーなギターの音色が好きだった。 自分のいたステージ左側は基本的にヤニック・ガーズが暴れまわっていて、スティーヴ・ハリスがこれに加わる感じだったが、この曲ではエイドリアン・スミスがやって来てくれた。ソング・ライティングの面で、バンドの成功に大いに貢献してきた人で、"Wasted Years"も彼の手掛けた曲だ。観客もその辺を心得ていると思われる人が「エイドリア~ン!」と映画「ロッキー」ばりに叫んでいる。そういえば、もう一人のギタリスト、デイヴ・マーレイは一度もこちらには来なかったな。
邪悪な声のMCが響き、3rdアルバムのタイトル曲"The Number Of The Beast"が披露された。
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ちょっと変わったリズムと言うか、ノリの曲なんだけど、"6!66!!The Number Of The Beast♪"のコーラス部で大いに盛り上がった。
"Wasted Years"と並ぶキャッチーな曲"Can I Play With Madness"は私の苦手な曲の一つ。でも、他のメンバーによるコーラスは、昔より上手かったような気がした。
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続いて"Powerslave"収録の13分の大作"Rime Of The Ancient Mariner"が披露された。
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バックドロップも海賊船をモチーフにしたようなものに変わり、ブルースもぼろきれをまとったような衣装に…「北斗の拳」の修羅の国のボロみたいだったな。IRON MAIDENはアルバムに1曲はこういう長尺の曲を収録しているのだが、個人的には"Alexander The Great"とか"Seventh Son Of A Seventh Son"の方をプレイして欲しかった。"Rime Of The Ancient Mariner"に関しては中盤に盛り上がるパートにBLACK SABBATHの"Children Of The Grave"風のリフがあるので、ちょっと引いちゃうんだな。演奏は完璧だったと思うし、ギター・ソロを皆で歌ったりしてそれなりに盛り上がった。静かなパートではそれまで暴れてた外人どもが一休みとばかりにしゃべくってた。
更に大作の"Powerslave"が続いた。この曲は好きだけど、ライヴ向きではないような気がするんだけどなぁ。ブルースが鳥の羽で出来た怪しげな仮面を被って歌い上げていたのは当時と同じ。
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"Heaven Can Wait"では中間部のコーラス・パートで抽選で選ばれたオーディエンスがステージに上がってバンドと一緒に大合唱という微笑ましい演出が展開されていた。
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この曲もあまり好きじゃないんだよなぁ…この前後の時間帯はちょっと気分的に盛り下がってたかも…周りが凄かったので、一緒になって歌ってたけどね。
3rdアルバム収録の疾走感ある"Run To The Hills"はコーラスのブルースのヴォーカルが素晴らしい。普通歌えないよ、あんな歌メロ。 ノリの良い曲なので、アリーナ前方が荒れ狂ったのは言うまでもない。
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ここでちょっと意外な選曲が。今回のツアーは基本的に'80年代の7作目のアルバムまでから選曲した楽曲から構成したツアーという趣旨であったものが、'92年の"Fear Of The Dark"が披露された。
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'80年代にバンドに関わっていないヤニック・ガーズに配慮したのかもしれない。まぁ良い曲だから構わないけど。イントロ、中間部のハーモニー・ギターは大合唱で、テンポが速いパートでは大暴れ。この曲の疾走パートでデジカメを取り出して懸命に撮影しようとする女性がいて苦笑。そりゃ無理だよ。
本編最後を意味するデビュー作の、いやバンドのテーマ曲ともいえる"Iron Maiden"のイントロが響いた。バックドロップは"Somewhere In Time"のものに変わった。
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中盤では銃を持ったサイボーグ・エディが登場してステージ上を歩き回る。凄まじい盛り上がりの中、本編が終了。メンバーは一旦引っ込んだ。
ほどなくアンコールに応えてメンバーが再登場、ブルース・ディッキンソンが観客に謝辞を述べ、「暑い!」と重ね着していたニット帽を客席に投げ込んだ。1個自分の目の前に飛んで来たけど、屈強な米国軍人らしき方がゲットしていた…。その後、ブルースは「スタンディング会場は素晴らしい。日本公演でのベスト・パフォーマンスだ」などと満足そうに発言。その間にデイヴ・マーレイがアコーヅティック・ギターを用意し、"Seventh Son Of A Seventh Son"のオープニング曲である"Moonchild"のイントロを爪弾いた。ステージのバックドロップも水晶玉を覗き込む占い師エディに変わった。
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私はこの曲、大好きだけど、周囲の盛り上がりは思ったほどではなかった。
しかし同じアルバムに収録されていた、続く"The Clairvoyant"は凄まじい盛り上がりを見せる。
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この曲はヴァース部のオペラティックな歌いまわし(ホント、ブルース・ディッキンソンにしか歌えないと思う)と対照的にコーラス部のノリが扇情的で予想通り、観客が飛び跳ねて暴動状態になり、目茶苦茶に盛り上がった。
そして正真正銘のラスト・ナンバーは3作目収録の"Hallowed Be Thy Name"。バックドロップはオープニング時のものに戻った。
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疲労の極みに達しているであろうライヴの後半に"The Clairvoyant"~"Hallowed Be Thy Name"という高い歌唱力が要求される曲を歌い上げるブルース・ディッキンソン、見事と言う他に言葉が思い浮かばない。後半にテンポが上がるあたりでは例によってブルースが万歳ポーズで観客を煽り、オープニングの"Aces High"からテンションが落ちることなく、凄まじい盛り上がりの中、ライヴは終了。
音の方は後で聞いた話だと後方は少しぼやけ気味だったらしい…幕張メッセ自体がコンサート会場として設計されていないので、音響面に問題があるのは"LOUDPARK06"で感じたけど、アリーナ前方はバランスは悪くなかったと思う。ヤニック・ガーズのギターの音がでかくて、時々エイドリアン・スミスのギターがあまり聴こえてなかった気はした。まぁ何の曲を演奏してるんだかわからん!と言うわけではなかったし、あんなもんでしょう。
でも、あれだけ壮大なステージセットでスタンディングって盛り上がるねぇ。これで、欧米に負けないくらい日本でもHM/HR系のライヴに若いオーディエンスが参加するようになれば良いなぁ…と期待を抱かせるライヴでした。