戦争の日本史11~畿内・近国の戦国合戦
他のシリーズ(特に戦国合戦史)とは趣を異にする構成になっている。
時系列沿いに諸大名の抗争や、一揆の動向を述べるだけでなく、城郭や都市の成り立ちという側面から捉えることで、戦国期の畿内における戦争の特殊性を浮かび上がらせようという試みが成されている。私のように城巡りを趣味とする読者にも興味深い内容だ。
応仁の乱以降、織田信長の上洛までの畿内の政治闘争史は複雑な印象があって、「英雄のいない時代」という風に捉えてしまいがちであるが、その辺りにもしっかりスポットは当てられている。
目次
戦国期畿内・近国のイメージ~プロローグ
Ⅰ応仁・文明の乱と山城国一揆
1、応仁・文明の乱
2、山城国一揆と国人たち
Ⅱ分裂と戦争
1、足利将軍と明応の政変
2、細川吉兆家の分裂
3、本願寺、天文法華一揆と細川晴元
Ⅲ三好長慶の時代
1、長慶の台頭
2、長慶と晴元の京都攻防戦
3、長慶の畿内制圧
4、義輝殺害と義昭の奈良脱出
5、松永久秀と三好三人衆
Ⅳ合戦の様相
1、対立の構図
2、将軍と軍事力
3、動員の実態
Ⅴ防御施設の発達
1、生活空間を守る
2、寺院勢力の防御施設
3、戦国期城館の発達
4、守護所の景観
Ⅵ都市と戦争
1、首都防衛と大山崎
2、戦場の街、大山崎
3、禁制と都市民
織田信長の上洛以後~エピローグ
1、室町幕府と織田権力
2、都市をおさえる織田権力の城
3、城と軍隊の相関


