戦争の日本史15~秀吉の天下統一戦争
織田信長の意志を継いで天下統一を果たした豊臣秀吉の戦いについてまとめたものである。ただし、文禄・慶長の役については、シリーズの16巻目に丸ごと割り振られているので、本書では詳しく触れられてはいない。信長家臣時代の経歴についても、13巻の信長の戦いと被る点もあるので、さらっと流した感じだ。
豊臣秀吉という人物については、様々な「太閤記」の存在をはじめ、古くから英雄的、伝説的な逸話が残されており、それらが虚実混じり合って現代に伝承されているわけだが、本書では伝説的な逸話も紹介しつつ、史料で明らかな秀吉の天下統一に至る事績を明らかにしている。
私自身は、徳川家康の上洛~臣従の流れと九州征討は個別に扱う問題というより、両者を関連付けて考えると秀吉と家康の政治的な駆け引きの凄まじさがクローズ・アップできたのではないかな?と思えましたが…紙数の関係などもあったのかもしれない。
著者の小和田氏はTVや雑誌でも度々目にする方ですが、初心者でも読みやすい文章で書かれながら、年月日単位で詳細な状況の経過説明もなされており、改めて感銘を受けました。
秀吉と統一戦争 プロローグ
1、出自と経歴~秀吉伝説と史実
2、秀吉の戦争
3、秀吉の軍隊
Ⅰ信長後継者への道
1、信長家臣時代の戦略と戦歴
2、「中国大返し」と山崎の戦い
3、賤ヶ岳の戦い
Ⅱ大坂築城と小牧・長久手の戦い
1、大坂城を築く
2、小牧・長久手の戦い
Ⅲ関白就任と天下統一
1、紀州攻めから四国攻めへ
2、九州停戦令と九州攻め
3、小田原攻めと奥羽仕置
統一の果てに エピローグ
1、統一戦争の遺したもの
2、見果てぬ野望


