戦争の日本史3~蝦夷と東北戦争
中央政府と陸奥の関係というと、自分は前九年、後三年の役とか、源頼朝による奥州藤原氏討伐が思い浮かぶ(大河ドラマの影響)が、この本はそれ以前の歴史を扱っている。
正直、その時期だけで一冊の本が成り立つのかな?というくらいに思っていたが、知らないことばかりで勉強になった。印象的なのはやはり桓武天皇だね。自ら征夷を行ったわけではないが、アクティヴな事跡が、今に至る皇統の中でも際立っていると思った。
この時代、征夷に伴って各地から陸奥へ、逆に陸奥の蝦夷が列島各地へと移配政策、つまり移民が行われているのだが、その後の歴史を見るに、様々な影響があったようで、経済的な面も含めて興味深い一冊。
プロローグ~律令国家と蝦夷
Ⅰ奈良時代前半の蝦夷
1、律令国家と征夷
2、和銅二年の征夷と出羽国の成立
3、養老四年の蝦夷の反乱と、鎮守府の成立
4、神亀元年の征夷と俘囚の移配
5、天平九年の奥羽連絡路建設
Ⅱ光仁朝の征夷
1、三十八年戦争の開始
2、伊治公砦麻呂の乱
Ⅲ桓武朝の征夷
1、延暦三年の征夷計画と長岡遷都
2、延暦八年の征夷と阿弓流為の登場
3、延暦十三年の征夷と平安遷都
4、延暦二十年の征夷阿弓流為の降伏
Ⅳ征夷の終焉と九世紀の蝦夷社会
1、辺境政策の転換
2、文室綿麻呂の征夷
3、移配蝦夷の処遇と闘争
4、奥郡の争乱
エピローグ~征夷の側面観

